K10(10金)とは、金を24分率で10含む金合金です。千分率では日本産業規格JIS H 6309と造幣局が「416」、国際規格ISO 9202(2019年版)が「417」としています。数字は違っても、どちらも10金を示します。刻印全体の一覧はジュエリーの刻印の意味をご覧ください。
K10(10金)とは:金の割合は約4割
10金は24分の10が金で、割合にすると約41.7%です。残りの約6割は、銅、銀、亜鉛などの割り金です。金の割合が半分に満たないため、同じ重さならK18より金の量は少なくなります。
日本ジュエリー協会の表示規定に掲載されているJIS H 6309:2022のカラット対応表では、K24・K22・K20・K18・K14・K10・K9・K8が、それぞれ品位999・916・833・750・585・416・375・333に対応しています。K10とK18の中間には、K14(585)もあります。
「416」と「417」の違い:どちらもK10
10÷24は0.41666…と割り切れません。切り捨てると416、四捨五入すると417になります。
造幣局は2012年(平成24年)4月以降に受け付けた製品から、ISO 9202とJIS H 6309にあわせて金の品位「417」を「416」と表示するようになりました。純金属の「1000」を「999」としたのと同じく、国際的に使われている最低含有率の考え方にもとづく変更です。
一方、日本ジュエリー協会の資料に載っているISO 9202:2019の金の区分は417で、GIAも10K(417)と説明しています。海外製の品には「10K」や「417」、日本の品には「K10」や造幣局の「416」と、刻印が違って見えることがありますが、どちらも10金を示す数字です。英語の417の解説(英語)もあります。
K10 と K18 の違い
| 比べるポイント | K10(10金) | K18(18金) |
|---|---|---|
| 金の割合 | 24分の10(約41.7%) | 24分の18(75%) |
| JIS・造幣局の品位 | 416 | 750 |
| よく見る刻印 | K10・10K・416・417 | K18・18K・750 |
| 割り金の割合 | 約6割 | 25% |
| 色の表示例 | K10YG・K10PG・K10WG | K18YG・K18PG・K18WG |
金の色は、割り金の種類と割合で変わります。K10は割り金の割合が大きいため、同じ「イエローゴールド」でもK18と色味が違って見えることがあります。日本ジュエリー協会の表示規定では、WGやPGといった色の名前は表面のめっきではなく、地金そのものの色で表すものとされています。そのため、色みのある金合金にロジウムめっきをして白く見せた製品は「WG」ではなく、「RHP」(ロジウムめっき)の記号を添えて表示するのが表示規定の考え方です。
純金はとてもやわらかく、身に着けるジュエリーには割り金を加えた合金が使われます。K10もそうした合金の一つです。K18とどちらが優れているというより、金の含有量と色味の好みで選ばれる品位と考えるとよいでしょう。
K10の刻印で気をつけたいこと
- K10GPは10金ではありません。 GPは金めっきの記号で、表面だけがめっきです。GF(金張り)やRGも、地金が10金という意味ではありません。
- カラット表示は造幣局の証明ではありません。 造幣局はカラット表示の刻印を行っておらず、K18やPt900などの記号は造幣局の証明記号ではないとしています。K10の刻印も製造・販売側の表示です。
- 部品ごとに品位が違うことがあります。 表示規定では、異なる素材・品位を組み合わせた製品は部位ごとに表示するとされています。チェーンと留め具で刻印が違うこともあります。
造幣局が「貴金属の品位は目で見てわかるものではありません」としているとおり、刻印は確認の出発点です。自宅でできるチェックとその限界は金の本物の見分け方で、18金の詳しい解説はK18(18金)とはで紹介しています。小さな刻印は、写真でジュエリーを判定・刻印を読むの手順で接写して記録しておくと、専門家に相談するときに役立ちます。